教育情報
ゼミナール紹介
鈴木 由美子 教授(中央左)
未来を開く力を育てたい
私のゼミでは、学生が自分の興味関心に沿った研究テーマを見つけ、主体的に研究を進めます。学生が自分の中にある疑問に気づき、それを解決するために文献や資料を探して調べてきます。その結果をゼミのみなで共有することで、自分の世界が開かれていきます。緊張もしますが、わくわくする瞬間でもあります。
教師の仕事は、子どもの未来を開くことだと思います。自らそれを体験し、子どもたちにわくわくする思いを伝えていって欲しいと願っています。
ゼミのモットーは、「よく学び、よく遊べ」です。研究や勉強はもちろんのこと、ボランティアで近隣の小学校に行ったり、長期間に渡る学習支援をしたり、大学生だからこそできることにチャレンジしています。レクリエーションも充実しています。ゼミのメンバーで、卓球大会やバドミントン大会をしたり、カープ観戦に行ったりすることもありますよ。
縦横のつながりをもった仲間たち
ゼミは3年次前期からです。3年次には2回の研究発表会を行います。そこには、4年生や大学院学生、ときには卒業して小学校教師や大学の研究者になった卒業生も参加します。卒業生は広島県だけでなく、九州、四国、近畿、関西、北陸、東海、関東など全国で活躍しています。学生は先輩の実践に学び、先輩は学生の真摯な姿勢に学びます。先輩が勤務する小学校で授業見学や研究協力をお願いすることもあります。
中国やロシアなどからの留学生も一緒に学んでいます。本やメディアを通じて知ることと、実際に留学生とふれあって知ることには、大きな違いがあります。留学生の方は、大変熱心に研究や勉強に励んでおられます。その姿に刺激を受けますし、海外に行ってみたいという思いを持ちます。海外の教育事情を知ることで、日本のこともよくわかってきます。国際的な視野を持った小学校教師って素敵だと思いませんか。
ゼミの総まとめ・卒業論文発表会
4年次には、学生生活の総まとめとして卒業論文発表会に臨みます。研究テーマは、道徳教育、家庭教育などについての理論研究、自己肯定感をはぐくむ手立て、関わり合う子どもを育てる授業方法などの実践的研究などさまざまです。実際に、教育実習に行った各附属小学校で研究授業を行って、開発した教材の効果について研究をすることもあります。これらの研究活動を通して、実際の教育現場で求められる研究能力を身につけています。
最近では授業研究に取り組み、その成果を公開する小学校も多くなっています。卒業生は、卒業論文を作成する過程で身につけた研究能力を基礎として、授業の実践力と研究能力とを兼ね備えた小学校教師として活躍しています。
大学の4年間はあっという間です。「求めよ、さらば与えられん」の精神で、真理の扉を開き、輝かしい未来へと羽ばたいていって欲しいと願っています。